開発プロセスに望む事

いろいろ文句を言っているが、僕はプロセス不要論者じゃない。技術者なのにマネジメントやプロセスの本を読むのは、技術者として良い仕事をするために必要だと思っているからだ。
ただし、プログラマの立場からして良いプロセスは、多くの管理者からは良いプロセスに見えない。僕が考える良いプロセスの条件は次の通り。ジョエル・テストで10点取るよりずっと簡単だ。

  • 社員の献身に依存しない事。
  • 良いプログラマを集める事。(面接はプログラマがすること。新卒で知識が少ないのは許容しても、頭の回転が遅いのは許容しないこと。最低でもIQ120は無いと素質が無いと思ってOK)
  • プログラマが楽になる環境を作る事。バージョン管理システム、バグ管理システム、外部機能仕様書は最低限用意する事
  • プログラマに自由を与える事。仮眠と、糖分やカフェイン、ニコチンの摂取を規制してはいけない。集中力が切れた状態のプログラマに無理やり仕事をさせることは生産性と品質を同時に大きく下げる。

プログラマには、自分の作るものに対して愛着があるし、自分の仕事に誇りがある。精神的余裕があれば、命令されなくたって良い物を作るさ。マネージャが管理しないといけないのは、プログラマの仕事の内容や仕事の進め方ではなくて、プログラマが働く環境の方だ。

姉歯一級建築士はプログラマと同じで技術者だった。管理者が仕事の内容に口出しをした結果ああなっただけで、プレッシャーが無くて好きなように設計させてもらえれば良い物を作れたはずだ。

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