暗黙知

管理者は、人間を交換可能なものとして扱いたがる。たとえば、頑張ってプログラマ能力を標準化しても、個人が持っているノウハウ(=暗黙知)を計測するのは現実的ではない。こういった数字にならない事は無能な管理者には管理できず、自分が管理できないものが怖いから目をそらす。

暗黙知形式知の違いは、たとえばMOに入っているデータと揮発メモリ上に入っているデータの違いだ。暗黙知形式知に変換したところで、形式知はそのままでは使い物にならない。もう一度誰かの中の暗黙知にして始めて使える。そして、形式知から暗黙知への変換は非常に遅い。
開発対象に対する暗黙知が、人の移動で消えてしまうのは危険だ。だから、必要最低限の形式知化は仕方なく必要だ。だが、必要以上の形式知化は非常に高いムダだ。ソースコードを読めば判る事を設計書に書いた場合、引継ぎの人は両方を読まないといけないのだから。

このブログに乗せているコードは引用を除き CC0 1.0 で提供します。