マイクロマネージメント

今、上司が、部下の仕事の内容や優先順位や時間の割り振りやらを把握しようとして、それを週ごとに詳しく報告する事を求めている。コレ、何かのアンチパターンでありそうだよなぁ・・・と思ったら、マイクロマネージメントと言うらしい。

マイクロマネージメント=悪、というわけではないが、今のチームで成功させるのは非常に難しい。部下から見れば「上司が細かい事まで一々指図してくる」という状況なワケで、上司がカリスマ的な信頼を持っていないと成り立たないのだ。「この人について行ったら間違いが無い」って部下に信頼されてる上司ってどれくらいいるんだろ?

今の上司にも言い分はあるだろう。今まで幾らでも仕事が振ってくる状況で、チームのメンバーには大きなプレッシャーがかかっていた。仕事の量をコントロールする事で、この状況を打破したいが、さらに上の人に「ムリだ」と言うには自分が部下の仕事の内容や状況を説明できるぐらい知っておかないと・・・という考えらしい。
でも、残念な事に、それを受け入れられるほど上司の信頼は厚くない。上司がその上の人にゴリ押しされたら、結局バカみたいな納期の仕事は振ってくる。その時、マイクロマネージメントのためにかかった時間の分だけ、開発は遅れていて、さらに自分が苦しくなる・・・という不安を打ち消すくらいの信頼は最低限必要だ。

結局は、トップからの意識改革がないと始まらない。今のトップは、月に一度の朝会でどうどうと「品質最優先。でもスケジュール死守」ってのたまうからな。つまり、品質>スケジュール>>開発者と宣言してるワケ。スケジュールのために命を削りたく無かったら、トップを変えるか、逃げるしか無いよね。

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