100倍の成果を出した人間が受けるべき報酬は?

http://blog.gcd.org/archives/50595607.html

高度成長期のころ、能力の「中流」は、生活水準の「中流」につながった。情報革命が進行しつつある現在、「中流」の能力を持つ労働者に「中流」の待遇を提供できないのを、企業の責任と言いきってしまって良いのだろうか?「中流」の能力が以前ほど重要視されない原因を、「規制緩和」に求めるべきなのだろうか?

僕の感覚では、報酬は成果の平方根に比例した額で良いと思う。100倍の成果を出した人は10倍の報酬で充分。能力のある人間は、努力だけでなくある程度の才能や環境に恵まれて育ってきたんであって、その能力あってこそ出せた成果に比例した報酬を受けてしまうのはズルイ。
ただし、100倍の成果を出せる人間に10倍の報酬しか出さなかったら転職されてしまうというほど技術者の待遇が改善したとする*1と、成果に比例した報酬を与えないといけなくなってくる。そのときは、所得の再分配の役割を政府が担う必要があるだろう。累進課税の税率上限を上げて、年収1億円の人からは8000万円の所得税を取ったらいい。

・・・でも、本当に成果に比例して格差が生じているのならまだマシで、現実には「搾取層」である経営者・管理者・株主が「被搾取層」であるサラリーマン(技術者を含む)の成果を吸い取っている事が多いと思う。
最近は「良い企業」=「利益率5%以上」みたいなイメージがあるけど、高付加価値商品ばかりを扱っている高級ブランドメーカー(フェラーリ・ポルシェ・ルイ・ヴィトン・エルメス・etc...)ならともかく、コモディティ商品を扱っている大手メーカーがなんで高利益率を目指さないといけないの?高利益率な大手メーカーの中では、技術者が月収20万〜30万の負け組として搾取されてる。株主 - 経営者 - 社員の関係が Win - Win - Lose になってる。「お客様第一」はよく言うけど、続きは「経営者第二、株主第三、利益第四、社員はどーでもいい」ってなってる。

*1:僕の目標である理想の社会

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