デジタルディスプレイパネル時代のスケーリング

液晶ディスプレイを使っていると、デスクトップの解像度を液晶の解像度と合わせて、Pixel-to-Pixcel表示にしないと非常にネムい画面になる事が多い。
これは、液晶に入っているスケーリング回路が非常に貧弱なためだ。僕はGeForce6600を使っているのだが、このドライバにはフラットパネルスケーリングの設定があり、ここで(1)NVIDIAスケーリングの使用、(2)、固定された縦横比のNVIDIAスケーリングの使用、(3)ディスプレイに内蔵されたスケーリングの使用、を選べる。これで2を選ぶと、ディスプレイの解像度以外の解像度を使っても画面がネムくならないし、縦横比が4:3じゃないSXGA液晶に縦横比4:3のゲーム画面を表示しても上下に黒帯を入れて縦横比を維持してくれる。
このグラフィックカードによるスケーリングは、普段はSXGA解像度が欲しいけど3DゲームはSVGA程度の解像度で良いやっていう層には非常に嬉しい機能なのだが、僕の環境では問題が発生してしまっている。ビデオオーバーレイした画像がブレるのだ。NVIDIAには早くくこの問題を対策したドライバを出して欲しい*1
だが、スケーリングの問題をグラフィックカードの方に押しつけるのもどうか。これからはPCだけじゃなくて普通のTVもデジタルインタフェースが基本になる。今まではTVは決められた走査線数のインタレース画像を表示するのに特化していれば良かったが、これからは1080i/1080p/720p/525i/etc...の解像度に対応しないといけないし、60i/60p/30i/30p/25p/etc...のフレームレートに対応しないといけない。画質はパネルの性能と調整だけでなく、スケーリングや賢い逆テレシネ*2というデジタル性能が非常に大きくなってくる。
これからのTVディスプレイに必要な性能がここまで高度になった以上、TVのディスプレイをPCで使えない理由もなくなる。PCの出力するいろいろな解像度+フレームレートの映像を、パネルに合わせてきちんとスケーリングして表示できる能力がTVディスプレイに備わっているのだから。

ということで、これからのデジタルディスプレイは、HDMIとDVIをつなげられるのを基本性能として、短いdelay*3でネムくない画質でスケーリングする性能を持たせ、大量の入力端子を持ち、入力端子毎に画質設定を保存でき、簡単に入力切り替えができる・・・という機能を持つべきだと思う。

*1:ひょっとして最新版ドライバじゃなければ問題無いのかもしれないけど、ドライバ入れ替えて実験するのが面倒なので放置

*2:インタレースソースを、ジャギーを補正しながらプログレッシブ表示する・・・ってどれだけ難しいと思ってるねん!デジタルハイビジョン時代にインタレースなんて持ち込んだのどいつだ!今からでも放送各社はデジタル放送でインタレースを流すの止めろ!

*3:ゲームにも使うので10ms以内が目標

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