Mac で Python の開発環境構築(2013.11)

しばらく Mac からおさらばしていたのですが、ゆえあって戻ってきました。 Python 3.3 ベースで Python 環境の構築をしたので、参考までに手順を残しておきます。

1. Homebrew で Python 3 をインストール

とりあえずベースになる Python を用意します。いまならもう Python 3 を普段使い用にできるので、 Python 3 を用意します。

$ brew install python3

MacPorts でも大丈夫だと思います。

2. 自分用のデフォルト環境を作る

システムの Python に直接自分が普段使うツール類をインストールするのは憚られるので、自分用のデフォルト Python を用意します。

Python 3.3 では venv が標準ライブラリにあるので、この手順で virtualenv を手動で準備する必要がなくなりました。

$ mkdir ~/local
$ cd ~/local
$ pyvenv-3.3 py3

これで、 ~/local/py3Python 3.3 の venv 環境ができました。これをデフォルトの Python として使っていきます。 なので、 activate するのではなく、 .bashrc などで PATH に追加してしまいましょう。

$ echo 'PATH=$HOME/local/py3/bin:$PATH' >> ~/.bashrc

ログインしなおして、 python -V を実行して、 Python 3.3 になっていることを確認しましょう。

3. virtualenvwrapper を使えるようにする

venv は virtualenv と違って pip などを用意してくれないので、まずは setuptools のインストールをし、続いて pip もインストールします。 (Python 3.4 なら ensurepip が導入されて、この手順も楽になるはずです。)

$ curl -JO https://bitbucket.org/pypa/setuptools/raw/bootstrap/ez_setup.py
$ python ez_setup.py
$ easy_install pip

そしたら virtualenvwrapper をインストールしましょう。ついでに ipython も絶対使うのでインストールしておきましょう。 他にも普段使う便利ツールはここにガンガンインストールしていきます。いつでも作り直せるので気兼ねは不要です。

$ pip install ipython virtualenvwrapper

最後に、 virtualenvwrapper を動かすための設定をしましょう。

$ mkdir ~/venvs
$ echo 'WORKON_HOME=$HOME/venvs' >> ~/.bashrc
$ echo '. ~/local/py3/bin/virtualenvwrapper.sh' >> ~/.bashrc

ターミナルを開き直したら完了です。

4. 試してみる

$ mkvirtualenv t

で、 Python 3.3 ベースの仮想環境ができます。 Python 2.7 ベースの環境を作りたいときは、すでにシステムの Python があるので、

$ mkvirtualenv -p `which python2.7` py27

でできます。

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