ropevimをインストールしてみる

rope とは Python で書かれた、 Python コードに対するリファクタリング等を行うためのモジュールで、主に IDE やテキストエディタに高度な Python のサポート機能を追加するために利用されています。

私はかなりのデフォルト教信者でたいてい IPython と最低限の設定をした vim だけでコードを弄っているのですが、 PyCharm を触ってみてやっぱりIDEの持ってる機能は便利だと実感したので手を出して見ることにしました。

この記事ではとりあえずインストールについてまとめてみます。

vimが利用している Python を確認する

私は主に MacBookMacPortsPython と、 Kaoriya-MacVim を使っています。 vim が利用している Python がどれかと、そのモジュール検索パスを調べるために、とりあえず vim のコマンドモードで次の命令を実行します。

:python << END
import sys
from pprint import pprint
pprint(sys.path)
END
['/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/lib/python27.zip',
 '/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/lib/python2.7',
 '/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/lib/python2.7/plat-darwin',
 '/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/lib/python2.7/plat-mac',
 '/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/lib/python2.7/plat-mac/lib-scriptpackages',
 '/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/Extras/lib/python',
 '/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/lib/python2.7/lib-tk',
 '/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/lib/python2.7/lib-old',
 '/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/lib/python2.7/lib-dynload',
 '/Users/inada-n/Library/Python/2.7/lib/python/site-packages',
 '/System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/Extras/lib/python/PyObjC',
 '/Library/Python/2.7/site-packages',
 '.',
 '..']

MacPorts ではなくて Mac 標準の Python が使われています。 (まぁ当然ですね)

この Python を使って rope を動かせるようにセットアップしていきます。

pip のインストールと ropevim のインストール

必須ではないかもしれませんが、私は pip をインストールしてから、それで rope をインストールしました。

$ sudo /usr/bin/easy_install pip

システムにインストールのは pip だけにして、 rope はユーザーごとの site ディレクトリにインストールします。

$ /usr/local/bin/pip install -M --user

これで、 ropevim とその依存ライブラリの rope, ropemode がインストールされました。 インストール先は私の場合は /Users/inada-n/Library/Python/2.7/lib/python/site-packages だったのですが、環境によっては ~/.local 配下かもしれませんし、 Windows の場合は %APPDATA% あたりだと思うので、確認してください。

インストールされたファイルの中から、 ropevim.vim を探して、 ~/.vim/plugin/ 以下にコピーしておきます。

これでインストールは終了です。 vim をたちあげて、コマンドモードで :Rope までタイプして補完して、たくさん候補が出たら成功です。

このブログに乗せているコードは引用を除き CC0 1.0 で提供します。