Homebrewのmysqlはinnovation releaseを使うので注意

MySQLのInnovation Releaseは新機能の追加だったりdeprecatedなAPIの削除だったりがどんどん入ってきて、しかもバグ修正リリースは存在せずに次のInnovation Release待ちになる。古典的な言い方をすればアルファ版的な存在だ。

Homebrewユーザーは、 brew install mysql をするとこの Innovation Release を自動で使うようになるので、先行して問題を発見して報告する意気込みがないのであれば brew install mysql@8.0 でLTSを使い続けることをお勧めする。

先日リリースされた MySQL 8.3 では、クライアントC APImysql_set_ssl() が削除された。これが公式にDeprecateされたのは、2023-10-25リリースの8.0.35/8.2だ。

MySQL :: MySQL 8.0 Release Notes :: Changes in MySQL 8.0.35 (2023-10-25, General Availability)

これでPythonのmyslqclientのビルドが通らなくなって週末に対応したが、この種の問題に対して多くのOSSメンテナに素早い対応は期待しないでほしい。

このブログに乗せているコードは引用を除き CC0 1.0 で提供します。