http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50907479.html
まず、税金が人口が集中している場所から地方に行くのは当たり前。道路、治水、その他インフラにかかるお金は、人口に比例する部分と人が生活している面積に比例している部分があるのに対して、税収はほとんど面積に比例しないからだ。
首都圏に住んでいる人も、地方の道路やインフラの恩恵を間接的に受けている*1ので、東京の人が払った税金が地方で使われるのは全く正しい姿だ。
また、地方がエセ東京を目指してオリジナリティを生かしていなかったと言っているが、人口や税金を集められるだけの「オリジナリティ」なんてどれだけある?小飼さんが良い例として挙げているのも、結局ただの観光地でしかない。観光産業なんてパイの奪い合い*2に参加したところで、夕張のような地方がまた生まれるだけだ。「オリジナリティ」を生かして人口や税収を呼び込むのはそんなに簡単じゃない。
あと、エセ東京について。たくさんの地方が同時にエセ東京を目指すのは良くないが、水の確保ができて安定した平地がある場所を数箇所ピックアップして、そこに集中投資してエセ東京に仕立て上げる必要はある。今は東京に経済が集中しすぎているために、東京で働く人は長時間満員電車に押し込まれ狭い家で生活しないといけないのだ。普通に地下鉄を整備する何倍ものお金をかけて地下50mにトンネルを作るなんてバカをしないといけないし、東京に災害が起きたら日本は崩壊してしまう。
何故ここまで東京に経済が集中しすぎたのか。それは、人口が集中するデメリットを蒙るのは家賃を払ったり通勤電車に乗っている人であって、企業自体ではないからだ。企業にとっては、多少人件費が増すデメリットなど、東京にいることのメリットに比べればなんてことないのだ。
この不健全な構図を正すには、集中することのデメリットを個人から企業に転化する仕組みが必要である。例えば、東京だけ住民税をタダにして法人税を4倍くらいにすれば良い。税収が増えた分は、東京一極集中構造からの負荷分散のためにエセ東京の整備に回せば良い。