PyPy 2.2 を Amazon Linux (など)で使う

PyPy 2.2 がリリースされました。

PyPy は、 RPython -> C -> バイナリという流れでビルドされますが、 C 言語のソースコードが配布されていないので、バイナリ配布物を使うか最初からビルドするしかありません。

ちなみに、(ソース配布物の Makefile によると) 64bit環境でのビルドには、 4.5GB 以上のメモリが必要で、1時間くらいかかるようです。

面倒なのでバイナリ配布物を使いたいのですが、 PyPy 公式ビルドは Ubuntu 12.04 LTS を使っていて、 Amazon Linux だと OpenSSL のバージョン違いで動かすことができません。

諦めかけていたところ、 PyPy のダウンロードページで portable-pypy が紹介されてるのを見つけました。 https://github.com/squeaky-pl/portable-pypy

このプロジェクトで配布されている PyPy を使うと、ライブラリのバージョン違いなどを気にせずに使える Linux 用バイナリを入手することができます。

ただし、 virtualenv がそのままでは動かないようで、専用の virtualenv が同梱されています。 virtualenv ユーザーはこの点に気をつけておいてください。

このブログに乗せているコードは引用を除き CC0 1.0 で提供します。