MySQL Connector/C の現状

MySQL 8 が GA になってたときは MySQL がどういうつもりなのかいまいち分からなかったのですが、 8.0.13 リリースを機に改めて調べてみたらこんな感じでした。

  • 従来の MySQL Connector/C は単体提供されない。サーバーをインストールしたらついてくる。
  • MySQL Connector/C++ は、client/server protocol の方のAPIC++ しか対応していない。 X Dev API の方は C 言語でも利用可能な形式になっている。

MySQL :: Download Connector/C (libmysqlclient)

ところで、Windows 版クライアントを考えたときに面白いのが MariaDB Connector/C です。 MySQL Connecotr/C が Windows 版でも OpenSSL 同梱になった等、 static link でシングルバイナリを作る使い方がほぼ不可能になったのに対して、 MariaDB Connector/C は OpenSSL を使わずに WindowsAPI を使って sha256_password や SSL 接続に対応していて、開発版では caching_sha2_password にも対応しました。

MySQL Connector/C がどうなってるのか公式のアナウンスがなかったのと、 MySQL Connector/Python が site-packages 直下に OpenSSL とか MySQL client の DLL とかをブッ込んでくる強硬手段を取ってきたので同じことをするとコンフリクトするので、 mysqlclient-pythonWindows版の wheel の提供を中断していました。

MariaDB Connector/C であれば static link で DLL ブッコミ不要の従来どおりの提供ができそうなので、 caching_sha2_password 対応版が出たらそっちに切り替えるつもりでいます。

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