SOUNDPEATS Air4 Pro レビュー

モニターキャンペーンに当選して、SOUNDPEATS Air4 Proをいただいたのでレビューします。ちなみに早期予約キャンペーン中で、今なら5000円台で買えます。 ANC ノイズキャンセリング ワイヤレスイヤホン 外音取り込みモード Snapdragon Sound 対応 aptX adaptive LossLess マルチポイント aptX Voice 通話ノイズリダクション ゲームモード Air4 Pro

SOUNDPEATS Air4 Pro 早期予約キャンペーン – SOUNDPEATS JAPAN

他に利用中のイヤホンは、SOUNDPEATS Air3 (同じ形だけど1世代前で、かつイヤピースなしのタイプ)、Panasonic RZ-S30W(2年前発売時は9000円台、今は5000円台なので価格的に競合する)、Sony WI-1000X(古いけどデュアルドライバで発売時30000円クラスのネックバンド型)です。

接続した機種は主にPixel 6aで、マルチポイントのテストにiPad 9thを使いました。

音質について

イヤピースがついているので分類としてはカナル型になると思うのですが、ベースになっているAir4がオープン型でドライバも大口径なので、音響構造はかなり開放型に近いと思います。低音から高音まで綺麗にバランスよくなっていて、解像感もあり、とても気持ちよく聞けます。

Air3は低音が迫力あるものの解像感はイマイチで通話やBGM用に使っていたのですが、Air4 Proはちゃんと音楽鑑賞に使える音質になりました。個人的にはRZ-S30Wよりも上で、さすがにWI-1000Xにはまだ負けてると思います。

利用環境の Pixel と iPad ではコーデックが aptXとAACになってしまった(技術仕様については後述します)ので、aptX Adaptive対応している環境ではもっとよくなる可能性があります。

ノイズキャンセリングと外音取り込みについて

遮音性が高くないのでもともと外の音は結構聞こえます。その上で外音取り込みをオンにすると、すこし篭っていた部分が補完される感じで、より自然に聞こえるようになります。イヤピースのついてないAir3と比べても、十分にながら聞き性能は高いです。

一方で遮音性が低いと電車などで使えるかが気になるところですが、これは試す機会がありませんでした。キッチンの換気扇の音はかなり小さくなったので、「ゴー」という音にはちゃんと効いていると思います。「コンコン」「カチャカチャ」といった音は小さくなっても十分聴こえるので、音をシャットアウトして音楽に入り込むというよりは遮音性の低さをカバーする程度の性能です。

デザインについて

私はホワイトを選択しました。パール系の白で、Air3に比べると高級感はありますが、男性では好みが分かれると思います。(私は黒にしておけばよかったと後悔しました。)

Air 3 と Air 4 Pro のケース比較

ケースはAir3に比べるとイヤピースがついてる分大きくなりました。その分バッテリー容量も1.5倍になっています。ケース上部の形状やふたを開けた時にカタっと止まる感じもよくなっていて、Air3に比べて圧倒的にイヤホンが出し入れしやすくなりました。

Air 3 のケース横から。イヤホンがつまみにくい。

Air 4 Pro のケースの横。3に比べてつまみやすくなってる。

ただしAir3から引き継いでいる軸が真ん中にある構造は、イヤホンを出して装着したり外して収納する時にイヤホン本体を180度クルッと回さないといけないので、あまり良くないと思います。

機能面について

ロスレスオーディオのaptX Losslessや高音質通話のaptX Voiceに対応した最新のSnapdragon Soundに対応しています。ですが、これを活かせるのは現状ではSnapdragon 8系を搭載したハイエンドのAndroidだけで、iPhoneやPixelではaptX HDすら利用できずAACかaptXになってしまいます。(Snapdragon SoundではなくaptX Adaptiveだけなら、Snapdragon 695などのミドルレンジAndroidでも対応できます。)

商品名は出しませんが同じチップを使ってるライバル製品は将来のLE Audio対応をアナウンスしているので、SOUNDPEATSさんにもファームウェアアップデートでLE Audioや新しいHFPUWB対応をして、Snapdragon Sound非対応機での高音質通話や低レイテンシーオーディオに対応してもらえると嬉しいです。

ノイキャン以外でAir3から進化した点はマルチポイントです。最近は増えてますが、私が持っているイヤホンでは初めての対応製品でした。デバイスが多い人にはマルチポイントは助かります。あと、Air3から引き続きケースにペアリングボタンが付いているのもすごくいいです。ペアリング方法を調べるために説明書を開くの面倒なので。

マルチポイント接続中は同時に音が鳴るのではなく、後から音が鳴り始めた方を優先する動作になるのに注意が必要です。よく使うアプリの操作音や効果音などは切っておかないと、例えば iPad で動画をみながらPixelでTwitterをすると効果音の間だけ動画の音声が途切れてしまいます。

さいごに

音質もよくて、マルチポイント、ノイキャンに対応して5000円台はすごく安いと思います。Snapdragon Soundは、、、今後対応したType-Cトランスミッターが出たら利用できるかもしれませんが、LE Audioに対応してくれる方が嬉しいです。

あと、Pixel との相性問題かもしれませんが、イヤホンを装着してから音楽をかけると数秒間は音がブツブツと途切れるのが気になりました。数秒経過した後は全く問題なくなるのですが、使うたびに気になってしまうので、この点はアップデートで改善してもらえると嬉しいです。

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